コラーゲンブースター7種、どれが自分に合うのか
バイリズン、ゴウリ、リジュラン、リツオ、セルレディエム、ラディエッセ、ディクラッシー。名前は似て聞こえますが、成分と作用機序が異なり、したがって解決する問題も異なります。どれかが他より優れているのではなく、合う肌が別々にあります。この資料はその基準を整理したもので、7つのうち元に戻せるのはどれかも併せて記しました。
製品を選ぶ前に答えるべき問い
まず決めるべきなのは製品ではなく、自分の顔がどの種類の老化を経験しているかです。大きく二つに分かれます。ひとつはボリュームが痩せること(脂肪と骨の変化)、もうひとつは皮膚そのものが薄くなること(真皮コラーゲンの減少)。原因が違うので必要な施術も違います。薄くなった皮膚にボリュームだけを足すと、へこんだ場所は持ち上がっても、どこか不自然で長持ちしません。
相談なしに製品を決めて来られる方が多くいらっしゃいます。広告で見た名前、知人が受けた施術、口コミで良いと言われていたもの。しかし、その人の顔と自分の顔が経験している変化が同じである保証はありません。同じ製品を合わない肌に使うと、効果が出ないか、出ても不自然になります。
5つの系統に分かれます
市販のコラーゲンブースター・スキンブースターは名前が何十種類もありますが、成分で見れば大きく5系統です。系統を知っていると名前に振り回されにくくなります。
| 系統 | 何であるか | どう働くか |
|---|---|---|
| PCL | ポリカプロラクトン。縫合糸に使われてきた生分解性高分子 | 真皮に支持構造をつくり線維芽細胞を刺激する — コラーゲンを新たにつくらせる |
| PN | サケのDNAから抽出したポリヌクレオチド | コラーゲンを直接刺激するというより皮膚の再生環境そのものを改善する |
| hADM | ヒト由来無細胞同種真皮 | 皮膚を構成するECM成分を真皮に直接補充する — つくらせるのではなく入れる |
| CaHA | カルシウムハイドロキシアパタイト | 即座にボリュームを補いながら同時にコラーゲン産生を刺激する |
| 架橋HA | 鎖どうしをつないだヒアルロン酸 | コラーゲンとは無関係に水分を抱える物質そのものを真皮に入れる |
ここに重要な違いが出ます。PCLとPNは「つくらせる」側、hADMは「入れる」側、CaHAはその両方です。つくらせる側は変化が遅く現れて長く続きます。入れる側は変化が早く見えます。
架橋HAはこの4つのどこにも入りません。コラーゲンをつくらせるのでも、皮膚を構成する材料を補充するのでもありません。水分を引き寄せる物質を入れて、その状態を一定期間維持させます。だから序盤から実感できる代わりに、入れたものが分解されれば元の状態に戻ります。皮膚そのものが変わったわけではないからです。
7種の比較
| 製品 | 系統 | 主な目標 | 変化の時期 | 元に戻せるか |
|---|---|---|---|---|
| ゴウリ (GOURI) | 液状PCL | 顔全体の肌理 · ハリ · 密度 | 2〜4週以降ゆっくり | 不可 |
| リジュラン (Rejuran) | PN | 薄く敏感になった皮膚の再生環境 | 2〜4週、反復で蓄積 | 不可 |
| リツオ (Re2O) | hADM | 真皮密度の直接補充 | 比較的早い時期 | 不可 |
| セルレディエム (CellRedM) | hADM · 超微細 | 薄い・敏感な部位の密度 | 比較的早い時期 | 不可 |
| ラディエッセ (Radiesse) | CaHA | 痩せたボリューム + コラーゲン刺激 | 即時 + 以降蓄積 | 不可 |
| ディクラッシー (DCLASSY) | CaHA | ハリとボリュームを同時に | 即時 + 以降蓄積 | 不可 |
| バイリズン (BYRYZN) | 架橋HA | 肌理 · 小じわ · 水分感 | 1〜2週、序盤から | 可能 |
いちばん右の欄が、この表でもっとも知られていない情報です。7つのうち溶かして元に戻せるのはバイリズンだけです。ヒアルロニダーゼがヒアルロン酸しか分解しないためです。残りの6つは入れたあとは時間が経つのを待つしかなく、とくにCaHA系は分解剤そのものが存在しません。
表だけではやはり選びにくいものです。実際の診療では製品からではなく悩みから出発します。以下がその順序です。
悩みから出発すると、こう分かれます
- 皮膚が薄くなったPCLまたはPN系小じわが定着し、毛穴が伸び、顔がくすんで見えるなら真皮が薄くなっています。顔全体を均等に扱うなら液状PCL(ゴウリ)、とくに敏感で薄い皮膚ならPN(リジュラン)を検討します。
- 目もと · 口もとが気になる液状PCLまたは超微細hADM薄く敏感な部位です。よく広がる液状製剤(ゴウリ)や注入抵抗の少ない超微細粒子(セルレディエム)のほうが負担が軽くなります。
- 早く実感したいhADMまたはCaHAコラーゲンがつくられるには時間がかかります。密度を直接補充するhADM(リツオ)や、即座にボリュームが出るCaHAのほうが体感が早いです。ただし早いことと長持ちすることは概ね逆方向です。
- へこんだ場所があるCaHA系ボリュームの問題ならコラーゲンブースターだけでは足りません。ラディエッセやディクラッシーのようにボリュームとコラーゲン刺激を同時に行うもの、あるいはフィラーとの併用を検討します。
- ダウンタイムが取れない粒子がないか小さいもの液状PCLは異物感が少なく、赤みは通常1〜2日で落ち着きます。ただしどの施術も当日に完璧ということはありません。大切な予定があるなら2〜3日の余裕を見てください。
- 水光注射の持ちが短すぎる架橋HA同じヒアルロン酸でも架橋処理をしたものは分解が遅くなります。頻繁に通いにくい場合はバイリズンを検討します。ただし長く残るということは、うまく入らなかった場合も長く残るということなので、注入の深さが結果を左右します。
- 初めてなので元に戻せるものから始めたい架橋HA7つのうちバイリズンだけがヒアルロニダーゼで溶かせます。どんな結果になるか確信が持てないときに、元に戻せる材料から始めるのは理にかなった選択です。
- 何が問題なのか分からないまず診断ですもっとも多いケースであり、実はもっとも正常なケースです。ボリュームが痩せたのか皮膚が薄くなったのかは鏡では見分けにくいものです。製品を決めて来られるより、この判断を受けに来られるほうが確実です。
一緒に使ってはいけないのか
併用する場合は多くあります。肌質とボリュームの両方が必要なケースが実際によくあるためです。ただし順序と間隔が重要です。同じ日に行える組み合わせと、時間差を置くべき組み合わせがあります。レーザーやリフティング機器との併用も同様です。
ですから相談の際はこれまでに受けた施術をすべてお伝えいただくことが重要です。最近フィラーやボトックスを受けられた場合はとくにそうです。伏せたまま受けられると設計が狂います。
正直に、これでは解決しないこと
コラーゲンブースターは万能ではありません。相談の前に知っておかれるほうがよいでしょう。
- 深く刻まれたしわや瘢痕 — 真皮の密度を上げることと、へこんだ跡を埋めることは別の仕事です。
- 強いたるみ — 垂れた組織を引き上げるのはリフティングの領域です。ブースターは土台を整える側です。
- 色素と赤み — 色の問題はレーザー系が扱います。
- 即座の変化 — PCLとPN系はコラーゲンがつくられる速度に従います。施術翌日の顔は結果ではありません。
この中に当てはまる悩みであれば、コラーゲンブースターをお勧めしないか、他の施術と併せて設計します。やらないという判断も診療の一部だと考えています。
よくあるご質問
どの製品がいちばん良いのですか?
バイリズンは残りの6つと何が違うのですか?
すべて揃えている医院と一つだけ使う医院で差はありますか?
口コミで良いとされていた製品を指定して受けてもよいですか?
何回受ける必要がありますか?
効果はどのくらい持続しますか?
費用はどのくらいですか?
作成した医療機関
この資料は大邱ミソ医院院長李致学(イ・チハク)が作成 · 監修しました。ミソ医院は上記7種をすべて備えており、製品を先に決めるのではなく、顔が経験している老化の種類を診断したうえで設計します。個々の製品についての詳しい資料はバイリズン · ゴウリ · リジュラン · リツオ · セルレディエム · ディクラッシー · ラディエッセをご参照ください — 7つすべてに個別資料があります。施術前に何をお伝えいただくべきかは診療コラムに別途まとめました。
| 院長 | 李致学(イ・チハク) |
|---|---|
| 所在地 | 大韓民国 大邱広域市 中区 東徳路125 ボムボムビル4階 (慶北大病院駅1番出口) |
| 電話 | +82-53-428-2700 |
| 診療時間 | 平日 11:00〜19:00 (昼休み 13:00〜14:00) / 土曜 10:00〜16:00 (昼休みなし) / 日曜 · 祝日 休診 |
| 資料室 | ブースター · リフティング機器の全資料 |
| 他の言語 | 한국어 · English |
本資料は施術に関する一般的な情報を提供するためのものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。製品ごとの特性は一般に知られている内容を整理したものであり、個々の患者にどの施術が適しているかは対面診療を通じてのみ判断できます。施術の効果と副作用は個人の皮膚状態、年齢、基礎疾患によって異なって現れ、すべての人に同一の結果を保証するものではありません。