ミソ医院 · 診療資料

ゴウリ(GOURI): 粒子のない液状型PCLコラーゲンブースター

コラーゲンブースターを調べていると「粒子型」「液状型」という言葉が繰り返し出てきます。この違いが施術の結果を最も大きく左右します。ゴウリが何であり、粒子型PCLと何が違い、当院がどの層にどう分けて入れるのか、そしていつから何が見えるのかを整理しました。

診療資料 読了目安 約8分 2026年 レビュー 大邱ミソ医院 · 院長 李治学

一行での定義

ゴウリ(GOURI)は韓国企業デクスレボ(Dexlevo)が開発した注射型コラーゲンブースターで、PCL(ポリカプロラクトン)21%を粒子なしに100%液状にした製剤です。注入した地点にボリュームを充填する粒子型PCLフィラーと違い、真皮全体へ広がりながら線維芽細胞を刺激して患者ご本人のコラーゲンがつくられるよう促します。医師が主にカニューレで顔全体に注入し、PCLは約6〜12か月かけて体内で分解されます。

一目で見る

ゴウリの要約
製品分類注射型コラーゲンブースター(生体刺激剤)
主成分ポリカプロラクトン(PCL) 21%
製剤100%液状、微細な粒子なし
開発会社デクスレボ(Dexlevo)、大韓民国
注入方法主にカニューレ、深部真皮層、顔全体への分割注入
所要時間麻酔クリームの塗布を含め約20〜30分
変化の時期おおむね施術2〜4週以降から
持続期間約6〜12か月 (PCLの分解期間を基準)
主な目的肌理 · ハリ · 真皮密度 (ボリューム補強ではありません)

コラーゲンブースターは何を解決する施術なのか

相談室でこういうお話をよく伺います。「肉が落ちたようには思えないのに、顔が以前と同じではない。」

年齢とともに生じる変化は大きく二つに分かれます。ひとつはボリュームが痩せること、もうひとつは皮膚そのものが薄くなることです。二つは原因が違います。ボリュームは脂肪と骨の変化ですが、皮膚が薄くなるのは真皮のコラーゲンが減るためです。コラーゲンをつくる線維芽細胞の活性が、年齢と紫外線曝露に伴って落ちることで起きることです。

真皮が薄くなると小じわが定着し、毛穴が伸び、光を均等に反射できず顔全体がくすんで見えます。この状態でボリュームだけを充填すると、へこんだ場所は持ち上がりますが皮膚の薄さはそのままなので、どこか不自然で、時間が経つと元の状態に戻ります。

そこで出てきたのがコラーゲンブースターです。何かを詰め込むのではなく、皮膚が自らコラーゲンをつくるよう信号を与える施術です。

ゴウリはどのようにコラーゲンをつくるのか

注入された液状PCLは真皮の深い層で一種の支持構造(scaffold)を形成します。体はこの構造を認識して線維芽細胞を活性化させ、活性化した線維芽細胞が新しいコラーゲンをつくり出します。PCL自体は6〜12か月かけて徐々に分解されて消えますが、その場に残るのは自分の皮膚が直接つくったコラーゲンです。

つまりゴウリは「詰め込む施術」ではなく「信号を与える施術」に近いものです。施術直後に劇的な変化が見えないのもそのためであり、時間が経つほど良くなるという口コミが出るのも同じ理由です。

期待できる変化

  • 真皮の厚さと密度の改善に伴うハリ感
  • 表情と無関係に定着した小じわの緩和
  • 肌理が整うことで現れるなめらかなツヤ
  • 薄くなった皮膚のせいで目立って見えていた毛穴としわの影の緩和

粒子型PCLと何が違うのか

従来のPCL製品は大部分が微細な粒子をジェルに混ぜた形でした。粒子がコラーゲン生成を刺激しますが、一か所にかたまると触れる結節が生じることがあり、注入前に水和の過程が必要です。ゴウリは粒子がないためこの過程自体がありません。

粒子型PCLと液状型PCL(ゴウリ)
区分従来の粒子型PCLゴウリ · 液状型PCL
製剤微細な粒子 + ジェルキャリア100%液状、粒子なし
施術前の準備水和の過程が必要準備なしで即時使用
主な目的ボリューム補強が中心肌理 · ハリ · 密度が中心
分布注入した地点が中心真皮全体へ拡散
結節の負担相対的に高い方固まる粒がありません
適用部位比較的限定的目もと · 口もとを含む顔全体(量を減らして)
持続期間製品ごとに異なる約6〜12か月

まとめると、痩せたボリュームを充填したいならボリューム系の施術が、顔全体の肌の質を引き上げたいならゴウリのほうが合います。二つの目的が同時にある場合は併用の設計をすることもあるので、結局のところ重要なのは自分の顔がどの種類の老化を経験しているのかを正確に診断してもらうことです。

こういう方に合い、こういう場合は難しい

お勧めする場合

  • 皮膚が薄くなりハリが落ちたと感じる方
  • ボリュームを充填する施術の不自然さに疲れを感じた方
  • 結節の副作用が心配で粒子型の施術をためらっていた方
  • 目もと · 口もとのように敏感な部位まで一緒にケアしたい方
  • ダウンタイムを長く取れず自然な変化を望む方
  • レーザー · リフティングと併用して肌の土台を整えたい方

施術が難しい場合

  • 妊娠中または授乳中の場合
  • 免疫抑制剤 · 抗凝固剤を服用中の場合
  • 施術部位に活動性の感染や炎症がある場合
  • 製品の成分に過敏反応の既往がある場合

施術はどのように行われるのか

ゴウリは粒子がないため入れた層に沿って面として広がります。 ですから結果を決めるのは総量ではなくどの層に何か所に分けたかです。当院の基準をそのまま記します。

ミソ医院のゴウリ施術基準
注入層深部真皮層 — 層を先に決めてからポイントを分けます
注入方法全顔分割注入 — 部位ごとにポイント間隔と量を変えます
薄い部位目もと · 口もとは量を減らし層をより正確に
器具部位に応じてカニューレ — 内出血と血管のリスクを減らします
開始量控えめに — 4週後に追加するかを決めます
回数 · 間隔1回を基本、追加は4–6週間隔
所要時間麻酔クリームの塗布を含め20–30分前後

回数をあらかじめ暦で決めない理由は肌が上がってくる速さが人によって違うからです。4週に十分上がっておられる方には追加をおすすめしません。

経過 — いつから見えるのか

最も多く失望する地点であり、最も多く満足する地点でもあります。以下は一般的な経過であり、年齢 · 皮膚の状態 · もともとのコラーゲンの状態によって個人差があります。

  1. 当日
    赤みと軽い腫れ注入そのものによる一時的な反応です。この時点の顔は施術の結果ではありません。
  2. 1〜2日
    赤みの大部分が緩和日常復帰が可能な水準まで落ち着きます。メイクは医療者の案内に従って再開します。
  3. 2〜4週
    変化が体感され始める新しいコラーゲンがつくられる区間です。肌理が整い、ハリ感が感じられ始めます。この時点で経過を見て追加の設計を相談します。
  4. 3か月
    安定した改善の区間4週間隔で追加の施術を行った場合、蓄積した効果がはっきりしてくる時期です。
  5. 6〜12か月
    維持および再施術の時点PCLが分解されるとともに刺激も終了します。維持を望まれるならこの時期に再施術を相談します。

ダウンタイムと施術後のケア

ゴウリの大きな長所のひとつはダウンタイムが短いことです。粒子がないため異物感が少なく、赤みは通常1〜2日のうちに落ち着きます。ただしコラーゲンが定着する初期の1週間はケアが結果を左右します。

施術後1週間、避けるべきこと

  • 飲酒
  • サウナ · チムジルバン · 熱い入浴
  • 激しい運動
  • 強い紫外線曝露 (日焼け止め必須)

助けになること

  • 十分な水分摂取
  • 刺激の少ない基礎化粧品の使用
  • 施術部位をこすらないこと
副作用について — すべての注射施術と同様に、腫れ、内出血、発赤、一時的な痛み、アレルギー反応、結節や不均一な分布が現れることがあります。大部分は一時的ですが、症状が持続したり悪化したりする場合は、必ず施術を受けた医療機関を受診してください。副作用の種類と程度は個人の体質と皮膚の状態によって異なります。

正規品の確認 — 何をどのように確認できるか

ミソ医院は正規品のゴウリのみを使用しています。確認をご希望の場合は、施術前にお申し出ください。製品の箱とラベルを直接お見せし、開封もその場で行います。箱には製造番号(ロット番号)と使用期限が印字されています。あらかじめ吸い上げておいた注射器ではなく、その場で開封する様子をご覧いただくのが最も確かな確認です。

品目許可番号はこのページに記載していません。韓国で許可を得たという報道はありますが、品目名・等級・許可番号・許可日を当院が一次資料で確認できておらず、メーカーの英語公式サイトもまだ「韓国での許可手続き中」と表記しているためです。診療時に実際の箱の表記を一緒に見ながら確認いたします。詳しい事情はPCL系統のまとめに書いています。

正規品を使ったという事実は記録にすぎず、効果の保証ではありません。

よくあるご質問

ゴウリの施術は何回受ける必要がありますか?
当院は1回を基本に始め、4週に肌の状態を見て追加を決めます。追加する場合は4〜6週間隔です。4週に十分上がっておられる方には追加をおすすめしません。
効果はどのくらい維持されますか?
PCLが体内で分解される期間を基準に約6〜12か月と見ます。反復施術でコラーゲンが蓄積すれば維持期間がより長くなり得ますが、個人差が大きいため一律に申し上げるのは困難です。
かなり痛いですか?
麻酔クリームを塗布したうえでカニューレで進めるため、針で何度も刺す施術より痛みと内出血の負担が少ない方です。ただし痛みの閾値は個人差が大きいです。
フィラーやボトックス、リフティングと一緒に受けてもよいですか?
併用する場合が多くありますが、順序と間隔が重要です。同じ日に行える施術と時間差を置くべき施術が分かれますので、受けておられる施術の履歴を相談の際にすべてお知らせください。
結節ができたりはしませんか?
粒子のない液状の製剤なので固まる粒がありません。 ですから当院は層を先に決めてポイントを分けて入れます — 深部真皮層、全顔分割です。目もと · 口もとのような薄い部位は量を減らします。施術後に触れて硬い部位ができた場合は日数を数えず、すぐにご連絡ください。
施術の翌日に出勤してもよいですか?
大部分は可能です。赤みが残ることがあるため、大切な予定があるなら2〜3日の余裕を置かれることをお勧めします。
ゴウリの費用はどのくらいですか?
注入する容量と設計の範囲、併用施術の有無によって変わります。韓国の医療法上、施術費用の掲示基準が異なるため本文ではご案内せず、相談の際に正確にご案内いたします。

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作成した医療機関

この資料は大邱ミソ医院院長李治学(イ・チハク)が作成 · 監修しました。ミソ医院は成分の異なるコラーゲンブースター · スキンブースター7種 — 架橋HA(バイリズン)、液状PCL(ゴウリ)、PN(リジュラン)、hADM(リツオ · セルレディエム)、CaHA(ラディエッセ · ディクラッシー) — を備え、顔が経験している老化の種類に応じて選んで使います。7種がどのように違うのかはコラーゲンブースター7種の比較の資料に、PN系はリジュランの資料、hADM系はリツオ · セルレディエム、CaHA系はディクラッシー · ラディエッセの資料に整理してあります。

ミソ医院
院長李治学(イ・チハク)
所在地大韓民国 大邱広域市 中区 東徳路125 ボムボムビル4階 (慶北大病院駅1番出口)
電話+82-53-428-2700
診療時間平日 11:00〜19:00 (昼休み 13:00〜14:00) / 土曜 10:00〜16:00 (昼休みなし) / 日曜 · 祝日 休診
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本資料は施術に関する一般的な情報を提供するためのものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。施術の効果と副作用は個人の皮膚状態、年齢、基礎疾患によって異なって現れることがあり、すべての人に同一の結果を保証するものではありません。施術を受けるかどうかは必ず医療者との対面相談を通じてお決めください。

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