ゴウリ(GOURI): 粒子のない液状型PCLコラーゲンブースター
コラーゲンブースターを調べていると「粒子型」「液状型」という言葉が繰り返し出てきます。マーケティング用語のように聞こえますが、この違いが施術の結果を最も大きく左右します。ゴウリが何であり、従来のPCL製品と何が違い、根拠はどこまで出ていて、何を期待し何を期待してはいけないのかを整理しました。
一行での定義
ゴウリ(GOURI)は韓国企業デクスレボ(Dexlevo)が開発した注射型コラーゲンブースターで、PCL(ポリカプロラクトン)21%を粒子なしに100%液状にした製剤です。注入した地点にボリュームを充填する粒子型PCLフィラーと違い、真皮全体へ広がりながら線維芽細胞を刺激して患者ご本人のコラーゲンがつくられるよう促します。医師が主にカニューレで顔全体に注入し、PCLは約6〜12か月かけて体内で分解されます。
一目で見る
| 製品分類 | 注射型コラーゲンブースター(生体刺激剤) |
|---|---|
| 主成分 | ポリカプロラクトン(PCL) 21% |
| 製剤 | 100%液状、微細な粒子なし |
| 開発会社 | デクスレボ(Dexlevo)、大韓民国 |
| 注入方法 | 主にカニューレ、深部真皮層、顔全体への分割注入 |
| 所要時間 | 麻酔クリームの塗布を含め約20〜30分 |
| 変化の時期 | おおむね施術2〜4週以降から |
| 持続期間 | 約6〜12か月 (PCLの分解期間を基準) |
| 主な目的 | 肌理 · ハリ · 真皮密度 (ボリューム補強ではありません) |
コラーゲンブースターは何を解決する施術なのか
相談室でこういうお話をよく伺います。「肉が落ちたようには思えないのに、顔が以前と同じではない。」
年齢とともに生じる変化は大きく二つに分かれます。ひとつはボリュームが痩せること、もうひとつは皮膚そのものが薄くなることです。二つは原因が違います。ボリュームは脂肪と骨の変化ですが、皮膚が薄くなるのは真皮のコラーゲンが減るためです。コラーゲンをつくる線維芽細胞の活性が、年齢と紫外線曝露に伴って落ちることで起きることです。
真皮が薄くなると小じわが定着し、毛穴が伸び、光を均等に反射できず顔全体がくすんで見えます。この状態でボリュームだけを充填すると、へこんだ場所は持ち上がりますが皮膚の薄さはそのままなので、どこか不自然で、時間が経つと元の状態に戻ります。
そこで出てきたのがコラーゲンブースターです。何かを詰め込むのではなく、皮膚が自らコラーゲンをつくるよう信号を与える施術です。
ゴウリはどのようにコラーゲンをつくるのか
注入された液状PCLは真皮の深い層で一種の支持構造(scaffold)を形成します。体はこの構造を認識して線維芽細胞を活性化させ、活性化した線維芽細胞が新しいコラーゲンをつくり出します。PCL自体は6〜12か月かけて徐々に分解されて消えますが、その場に残るのは自分の皮膚が直接つくったコラーゲンです。
つまりゴウリは「詰め込む施術」ではなく「信号を与える施術」に近いものです。施術直後に劇的な変化が見えないのもそのためであり、時間が経つほど良くなるという口コミが出るのも同じ理由です。
期待できる変化
- 真皮の厚さと密度の改善に伴うハリ感
- 表情と無関係に定着した小じわの緩和
- 肌理が整うことで現れるなめらかなツヤ
- 薄くなった皮膚のせいで目立って見えていた毛穴としわの影の緩和
粒子型PCLと何が違うのか
従来のPCL製品は大部分が微細な粒子をジェルに混ぜた形でした。粒子がコラーゲン生成を刺激しますが、一か所にかたまると触れる結節が生じることがあり、注入前に水和の過程が必要です。ゴウリは粒子がないためこの過程自体がありません。
| 区分 | 従来の粒子型PCL | ゴウリ · 液状型PCL |
|---|---|---|
| 製剤 | 微細な粒子 + ジェルキャリア | 100%液状、粒子なし |
| 施術前の準備 | 水和の過程が必要 | 準備なしで即時使用 |
| 主な目的 | ボリューム補強が中心 | 肌理 · ハリ · 密度が中心 |
| 分布 | 注入した地点が中心 | 真皮全体へ拡散 |
| 結節の負担 | 相対的に高い方 | 低い方と報告されている |
| 適用部位 | 比較的限定的 | 目もと · 口もとを含む顔全体 |
| 持続期間 | 製品ごとに異なる | 約6〜12か月 |
まとめると、痩せたボリュームを充填したいならボリューム系の施術が、顔全体の肌の質を引き上げたいならゴウリのほうが合います。二つの目的が同時にある場合は併用の設計をすることもあるので、結局のところ重要なのは自分の顔がどの種類の老化を経験しているのかを正確に診断してもらうことです。
根拠はどこまで出ているのか
ゴウリは200人以上が参加した第1相 · 第2相の臨床試験を終えた製品です。また、2026年に国際学術誌に発表された研究 Liquid-Form Polycaprolactone Injection Enhances Dermal Thickness and Collagen Production in UVB-Induced Photoaging Skin では、紫外線で光老化を誘導した皮膚モデルに液状型PCLを適用した結果、真皮の厚さが有意に増加し、コラーゲン密度と合成に関わる遺伝子発現が回復する様相が確認されました。4週 · 8週 · 12週の追跡観察では、重篤な炎症反応や肉芽腫の形成は観察されませんでした。
ただしこの研究は光老化モデルを対象とした実験結果であり、すべての人に同じ程度の変化を保証するものではありません。研究データは「なぜこの施術が理論的に妥当なのか」を説明してくれるだけであり、個人の結果を約束する根拠として読んではいけません。
こういう方に合い、こういう場合は難しい
お勧めする場合
- 皮膚が薄くなりハリが落ちたと感じる方
- ボリュームを充填する施術の不自然さに疲れを感じた方
- 結節の副作用が心配で粒子型の施術をためらっていた方
- 目もと · 口もとのように敏感な部位まで一緒にケアしたい方
- ダウンタイムを長く取れず自然な変化を望む方
- レーザー · リフティングと併用して肌の土台を整えたい方
施術が難しい場合
- 妊娠中または授乳中の場合
- 免疫抑制剤 · 抗凝固剤を服用中の場合
- 施術部位に活動性の感染や炎症がある場合
- 製品の成分に過敏反応の既往がある場合
施術はどのように行われるのか
ゴウリは主にカニューレを使って深部真皮層に注入します。製造会社が推奨する基本のプロトコルは顔をいくつかの方向に分けて少量ずつ分割して入れる方式であり、実際の注入量とベクターは個人の皮膚の厚さとたるみの方向によって変わります。麻酔クリームの塗布を含めておおむね20〜30分前後を要します。
液状の製剤はよく広がるだけに、どこにどの方向で入れるかが結果を大きく左右します。画一的なプロトコルよりも、顔の動きと老化の進行方向を読み取る設計が重要な施術です。
経過 — いつから見えるのか
最も多く失望する地点であり、最も多く満足する地点でもあります。以下は一般的な経過であり、年齢 · 皮膚の状態 · もともとのコラーゲンの状態によって個人差があります。
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当日赤みと軽い腫れ注入そのものによる一時的な反応です。この時点の顔は施術の結果ではありません。
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1〜2日赤みの大部分が緩和日常復帰が可能な水準まで落ち着きます。メイクは医療者の案内に従って再開します。
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2〜4週変化が体感され始める新しいコラーゲンがつくられる区間です。肌理が整い、ハリ感が感じられ始めます。この時点で経過を見て追加の設計を相談します。
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3か月安定した改善の区間4週間隔で追加の施術を行った場合、蓄積した効果がはっきりしてくる時期です。
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6〜12か月維持および再施術の時点PCLが分解されるとともに刺激も終了します。維持を望まれるならこの時期に再施術を相談します。
ダウンタイムと施術後のケア
ゴウリの大きな長所のひとつはダウンタイムが短いことです。粒子がないため異物感が少なく、赤みは通常1〜2日のうちに落ち着きます。ただしコラーゲンが定着する初期の1週間はケアが結果を左右します。
施術後1週間、避けるべきこと
- 飲酒
- サウナ · チムジルバン · 熱い入浴
- 激しい運動
- 強い紫外線曝露 (日焼け止め必須)
助けになること
- 十分な水分摂取
- 刺激の少ない基礎化粧品の使用
- 施術部位をこすらないこと
参考資料
- Dexlevo. Why GOURI — 製品の組成、CESABP技術、カニューレのプロトコル、臨床試験の要約。gorgeousgouri.com/why_gouri
- Liquid-Form Polycaprolactone Injection Enhances Dermal Thickness and Collagen Production in UVB-Induced Photoaging Skin (2026) — 光老化モデルにおける真皮の厚さ、コラーゲン密度、遺伝子発現の結果。
- ゴウリの施術設計、ダウンタイム、事後のケア、禁忌に関する臨床診療指針の資料。
よくあるご質問
ゴウリの施術は何回受ける必要がありますか?
効果はどのくらい維持されますか?
かなり痛いですか?
フィラーやボトックス、リフティングと一緒に受けてもよいですか?
結節ができたりはしませんか?
施術の翌日に出勤してもよいですか?
ゴウリの費用はどのくらいですか?
作成した医療機関
この資料は大邱ミソ医院院長李致学(イ・チハク)が作成 · 監修しました。ミソ医院は成分の異なるコラーゲンブースター · スキンブースター7種 — 架橋HA(バイリズン)、液状PCL(ゴウリ)、PN(リジュラン)、hADM(リツオ · セルレディエム)、CaHA(ラディエッセ · ディクラッシー) — を備え、顔が経験している老化の種類に応じて選んで使います。7種がどのように違うのかはコラーゲンブースター7種の比較の資料に、PN系はリジュランの資料、hADM系はリツオ · セルレディエム、CaHA系はディクラッシー · ラディエッセの資料に整理してあります。
| 院長 | 李致学(イ・チハク) |
|---|---|
| 所在地 | 大韓民国 大邱広域市 中区 東徳路125 ボムボムビル4階 (慶北大病院駅1番出口) |
| 電話 | +82-53-428-2700 |
| 診療時間 | 平日 11:00〜19:00 (昼休み 13:00〜14:00) / 土曜 10:00〜16:00 (昼休みなし) / 日曜 · 祝日 休診 |
| ホームページ | clinicmiso.co.kr |
| 資料室 | ミソ医院 診療資料室 — 全資料の一覧 |
| 他の言語 | 한국어 · English |
本資料は施術に関する一般的な情報を提供するためのものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。施術の効果と副作用は個人の皮膚状態、年齢、基礎疾患によって異なって現れることがあり、すべての人に同一の結果を保証するものではありません。施術を受けるかどうかは必ず医療者との対面相談を通じてお決めください。